suzu@kick diary

とあるキックボクサーの九転び十一起きな物語が現在、進行中です。

『パピヨン』

ある冤罪囚の実話を元にした昔の映画です。
スティーヴ・マックィーンダスティン・ホフマンが共演しています。
1973年制作なので今から40年以上前の映画になりますね。

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胸に蝶の刺青をいれた主人公のパピヨンスティーヴ・マックィーン)は
無実の罪で捕まって刑務所に送られてしまいます。

ひたすらに自由を求めて、何度か脱獄を試みるのですが、
仲間に裏切られたり騙されたりして
独房に何年間も閉じ込められてしまいます。

1回目は2年間、2回目は5年間。
そこは光も十分ではなく、食事も満足に
与えられないという劣悪な環境です。

その独房のなかで、ある時食事に椰子の実が
入っているのが看守にばれて、誰が差し入れをしたのか言えば、
罰はあたえないといわれました。

その椰子の実は刑務所に送られたときから交流のあった
親友のドガ(ダスティン・ホフマン)からのものでした。

ドガは看守にばれるのを承知で命がけで椰子の実を差し入れてくれたのです。
ドガにとってパピヨンは自分を助けてくれた命の恩人だったのです。

パピヨンの生きること、自由に対する執念はものすごいものがあります。
でも、執拗に問い詰められてもパピヨンは絶え絶えの声で
「思い出したいのだけど名前を忘れてしまったんだ」と言って
自分が楽になるために、ドガを命の危険にさらすようなことは
決してしなかったのです。

精神が崩壊してもおかしくない状況のなか
食事をカットされて満足に食べることができなくなったとき、
生きのびる為にゴキブリまでをも食してしまうのです。

独房から開放されて、白髪となりすっかり弱々しい姿に
なりはてたパピヨンは最終的に絶海の孤島に島送りになります。
断崖絶壁のその島の周りはサメが生息していて、
打ちつけるような荒れた波が襲い、泳いで逃げることは到底不可能です。

しかし、パピヨンはそれでもくじけなかったのです。
波を見てあることを発見した彼は最後のチャンスに全てをかけます。
目的はただ一つ。自分を生きる為。
ドガにも一緒に逃げようといいましたが、
飛ぶ直前でドガはその誘いを断ります。

なぜならここにいればある程度の生活は保障されて
食べることにも困らず、寝る場所も確保されているからです。
死ぬ危険を冒してまで自由になる理由を彼の中で見出せなかったのです。

そしてパピヨンは一人、荒波の中に飛び込むのです。
(この先は言えないですが、ここで叫ぶラストの言葉が胸に響きます。)

ドガは静かにうなずいてパピヨンを見送ります。

スティーブ・マックイーンの演技も凄みがあって
人間の極限の演技にどんどん惹きつけられてしまいます。

中学生のときに初めてBSで観てそれから何回も観た映画です。
自分はパピヨンとドガ、どっちかなとこの映画を
みるといつも思ってしまうのです。