suzu@kick diary

とあるキックボクサーの九転び十一起きな物語が現在、進行中です。

笑門

知らない道を歩くのは嫌いではない。

海外をよく歩いていた時も、目的も大してないのに、あっちこっちと裏道に潜って、ひたすらに歩き回っていた。

この道はどこに行き着くんだろうという好奇心が強く、つい確かめたくなってしまうのだ。

しかし、そのせいで見知らぬ土地をじぐざぐ歩き回っては迷うことも多く、予約した電車に乗れなかったり、まったく見当違いの方にひたすら歩いてしまって宿にたどり着けず、寒い冬の夜、野宿もしたっけな。

先日も知らない初めての道を歩いた。
家に飾るしめ飾りを買うという目的があって、遅くならない時間にそのお店に辿りつきたかった。

少し急ぎつつ、駅を出てしばらく進むと、インドカレーの匂いのするT字路に差し掛かかった。
よく道を間違えるという自覚があるので、ちゃんと地図を確認した上で、こっちに行けば大丈夫と自信を持って右方向に進んだ。

しかし、その道を進めども進めども、目的のお店は見つからない。
まったくの住宅地でおかしいなと思い始めた。
もう着いてもいい頃なのにな。

引き返そうかと思う反面、あきらめをつきたくない自分が強引に自らの歩を進ませる。

この道であっているはずなんだよなと、すっかり暗くなってしまった道を更に進んでみた。
お、遠くに明かりが見えるからあそこかもしれない、と思っていたものは、目的のお店ではなく、普通の民家であった。
意地をはっても仕方ない、一向にみつからないので、観念してようやくスマホを取り出して地図を再度確認してみる。

現在地とお店の場所を見比べると、なんてことはない、先のT字路を右ではなく反対の左に曲がるべきであったのだ。
あんなに自信もって進んだのに間違ってしまったことがけっこうなショックであった。

戻った左の道はお店が集まっているエリアで賑やか。
人の気配があちこちに感じられた。
ふう、街灯の明るさに安堵する。
気になるお店をみつけては店の外から中を覗いてみたり、卵にこだわっているとメニューに書いてあるシュークリームを食べ歩きながら道を進んでいった。

そして、どうにかこうにか目的のお店に着くことができた。

もうすっかり日は暮れてしまったが、結果良ければまあ良し、だ。

欲しかった来年用のしめ飾り。
去年と同じ"笑門"にした。

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人生という未知の荒野には当然地図もなく、ナビをしてくれる人もいない。
知らない道を手探りで進むしかない、全ては自分次第なのだ。

正解のない道。岐路に立たされ迷うこともきっとたくさんあるだろう。

でも、進む時間はかかっても、道を誤っても険しくても痛くても・・・
最後に、色んなことを含めこの道を進んで良かったと笑門をくぐれるようにしたい。

この道、来年も僕なりに進んでいこうと思います。
あ、でも反対の方向に進んだりしないようにちゃんと振り返り、反省や修正するということも忘れずにですね。

みなさま、今年もありがとうございました。

素敵なお正月をお過ごしください。